翻訳の勉強のためにしていること
翻訳の勉強のためにしていること
翻訳の仕事を始めて今年で6年目になります。
翻訳者になる前、翻訳スクールに通っていたころから
今現在もデイリーで続けている勉強を紹介します。
翻訳者になったらもう勉強しなくていい、などということはなく
勉強はずっと続けなければなりません。
言葉は日々変化するものですからね。
具体的にしているのは以下です。
それぞれ簡単に説明しますね。
1 読書(英語の本、新聞など)
まず英文で書かれたものの読書。
これは読解スピードを上げるのに一番効果があったと思います。
初めは社会情勢を知るついでに、と思って新聞を読んでいたのですが
いわゆる“英語力”を上げたいのであれば新聞より小説などがいいでしょう。
なぜかというと内容のまとまりがあるから。
新聞は情報が細切れというか、事実だけが端的に書かれているため、文章の流れが分かりづらいんですね。
初見の単語を覚えるという点では最適かもしれませんが
読解スピード、英語力を上げるには圧倒的に小説がおすすめです。
2 読書(日本語)
翻訳というと、どうしても英語にばかり焦点を当ててしまいがちですが
正直それ以上にと言っていいほど、日本語は大事です。
私は英語力にあまり自信がなかったのですが、
日本語力にはなぜか自信がありました(今思えば完全なる思い込みです)。
また、何か“引っかかる”ことがあれば必ず国語辞典を引くようにしています。
そのおかげである程度まともな日本語訳が作れていたのではないかと思います。
自分の中にない表現は、どんなに考えても絶対に出てくることはありません。
本を読んで自分にない表現を蓄積していくことで
いざ文章を書く際にアウトプットできるというわけです。
なお、英語でも同じことが言えます。
実は本を読めば、英語を書く話す、の能力も向上するのです。
3 英語のポッドキャストを聞く
これは暇さえあれば、です。
通勤、通学中、家事をしながら、など、ながら聞きできるのが利点です。
英語が読めても聞き取れない、という人は多いと思います。
翻訳者でも聞き取れない人はいますし、私もその1人です。
最近少しずつ、スクリプトがなくても聞き取れるようになってきました。
これも日々ポッドキャストを聞いているおかげかもしれません。
ちなみに、すごく高い目標ではありますが、通訳者にも憧れています。
そのため、ポッドキャストを聞きながらシャドーイングもしています。
4 ドラマや映画を見る
私は映像翻訳の仕事がメインですので、ドラマや映画を見ることも欠かせません。
同業者の方の字幕を参考にするのは大変勉強になります。
また、作品の構造を理解することもとても大事です。
そのため、空き時間があれば必ず何かしらの作品を見るようにしています。
とはいえ、仕事でつねにドラマなどを見ているので、
空き時間がなくても必然的に毎日触れていることになります。
勉強中の方はぜひプロの方の字幕を参考にしてみてください。
以上、デイリーでおこなっている勉強についてご紹介しました。
他にまた何か思いついたら紹介しようと思います。
また、本やドラマなど、おすすめのものがいくつかあるので、またどこかで紹介したいと思います。